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行った場所の記録

犬山城に行ってきた

お正月の、寒いけれど暖かい空気が満ちる日に犬山城に行ってきた。

小さい頃犬山モンキーパークにはよく連れて行ってもらったけれど犬山城に足を踏み入れるのははじめてだった。成田山の初詣渋滞に巻き込まれながらなんとか駐車場を見つけて20分ほど歩いて向かう。

城下町の雰囲気を残しつつ、観光地らしく食べ歩きのお店が立ち並ぶ。たこ焼きや団子に混ざって五平餅や飛騨牛の肉寿司、飛騨牛コロッケ、飛騨牛の串焼き…と隣県岐阜の名産品が売られている。

帰り道に飛騨牛の肉寿司を食べたが、A5ランクの飛騨牛を使っているということもあってとても美味しかった。値段は二貫で600円と高いが幸福感で心が満たされるので買う価値はあると思う。

通りを抜け、神社の参道を横切り、坂を登る。この坂、あまり舗装が行き届いておらずぼこぼこしていた。お孫さんと犬山城を参観しにきたのであろうおじいさんが頑張ってベビーカーを押して登っているのが微笑ましかった。

入場料を払い、城の敷地内に入る。

巨大ではないが堂々たる犬山城、もとい白帝城の姿が現れた。白帝城という別称は江戸時代の儒者荻生徂徠漢詩から名付けたらしい。

わたしは城のことは詳しくないが端正で風格ある姿であるなと感じた。あんまりペカペカした感じがなくて、ずっしりしている。

天守閣への入場待ち時間は20分。並んで待つ。前後から強めの尾張弁が聞こえており、とても愛知県に来た感じがした。

順番が回ってきて靴を脱ぐ用の袋を渡された。帰る時に気がついたのだがスリッパの貸し出しもしていた。靴を脱ぎ、いよいよ城の中に入る。

かつて、名古屋城に一度行ったことがあった。

その時は大奥や時代劇で見るような中身をイメージして行ったら、江戸時代の街中を再現したジオラマ天守閣に作られたお土産コーナーが待ち受けていて悲しくなってしまった。今回の犬山城観光は城リベンジである。中身はいかに。

玄関口?は石垣が剥き出しの状態で現れた。傾斜目算80度の階段がかかっている。とりあえず、そこでジオラマは無い直感を得られたので良かった。手すりに頼りつつ階段を登る。

城内は4階建てで、お城の建築様式の説明がありつつ、お城に使われている鬼瓦、当時の甲冑や合戦の記録が描かれた屏風の展示、城の模型が飾られていた。江戸時代の城番付、石高のランキングが書かれた資料もあった。

ひんやりとした板敷の床をふみながらそれらを見る。内装とかも極力当時の雰囲気を残したものなのだろうな、という感じが伝わった。途中、籠城する時に城主が過ごす間が出てきたのがよかった。

一通り見終わっていよいよ天守閣に登る。

犬山城では天守閣の周りを囲うベランダのようなところを歩くことができる。先ほど歩いた城下町とその反対側にある木曽川と山々を眺めることができる。遠いが現実感をきちんと得られる距離感で非常に綺麗だった。一緒に行った家族曰く、川の向こうは岐阜県らしい。権力を持つ人が高いところに住む気持ちが少しだけ分かった。

城から出て、外にある売店で味噌まんじゅうを購入して飛騨牛肉寿司を食べて帰路に着いた。

 

犬山城に行くことを検討している人は軽装かつズボンで行くこと、靴下を履いていくことをお勧めする。(スリッパは脱げる可能性があるためやめた方が良い。)

城リベンジできて良かった。